キルギス日記

JICA青年海外協力隊(2019-1)/高校英語/キルギス/開発教育/ESD

2/21 国際母語デーのイベント

2月21日はInternational Mother Language dayという国際デーでした。

日本語では「国際母語デー」と言われ、言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてあらゆる言語の尊重の推進を目的としてユネスコが1999年に制定した国際デーだそうです。私も日本では恥ずかしながら全くしらなかったのですが、ここで生活していると日常的にロシア語とキルギス語が聞こえ、民族もいろいろなので、こういう母語を大切にしようと意識づける日の持つ意味って大きいなぁと思います。

 

学校でも、この国際言語デーのイベントが行われました。

しかし!それが告知されたのは先週の金曜くらい(21日)。実際にイベントを行うといわれていたのは水曜日(26日)。なんでそんなギリギリに言うのー!といういつもの驚き。結局準備が間に合わなかったのか、予定よりも2日遅れて行われました。

 

5年生~11年生のクラスがそれぞれ国を割り当てられ、1)国紹介 2)伝統衣装 3)伝統的な食べ物 4)スポーツ 5)歌 を披露していました。

その国もまた興味深く、キルギスウズベキスタンカザフスタンドゥンガン人(もともと中国だったらしいですが、こちらあまり中国への印象がよくないので、中国系のドゥンガン人となった模様)・ロシア・インド・ドイツ(キルギスの人はとても良い印象を持っているよう)・アメリカ・日本というチョイス。日本で同じイベントをやったら選ばない国だと思います。

 

まずは日本!5年生の子たちが準備しました。

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日本の情報の紹介。みんな着物を着ています。

これ、1週間前くらいに子供たちが「先生~みんなで伝統衣装を着るから用意して~」といわれ、当然「無理!」と言っていました。そうしたら、なんとこの1週間で子供たちのお母さんが手作りしました。想像を超えてきている!!私の感覚では不可能と思っていたことをこなしてしまう凄さがあります。異文化。ちなみにご飯も母たちが用意して、ちゃんと海苔巻などお寿司っぽいものを作ってきていました。キルギス母凄すぎます。日本の伝統的な食べ物って難しいですよね。お寿司??

2番目にラーメンが紹介されていて笑いました。

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先生には私が持ってきた本物の浴衣を~♪

先生も嬉しそうでやっとこの浴衣が役に立った!

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みんなで記念撮影。子供たちの頭にあるかんざしは箸で代用!!笑

短い時間で頑張りました!すごい!

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この子、日本の歌を歌ったのですが

梶芽衣子「修羅の花」という曲のチョイス(私は知らなった)。

この曲が好きだったとのことで、自分でネットで聞いてディクテーションして歌詞を書いて歌っていてこれにもびっくり。キルギスの人はこういう昔の歌謡曲っぽい曲が本当に好きです。小5で「女はすでに捨てました」っていう歌詞。。彼女に歌詞の意味は伝えず我々はなんとも言えぬ気持ちで見ていました。笑

 

 

ここからは写真で紹介します!

 

こちらウズベキスタン!5年生と8年生のクラス。

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か、かわいい。。おそらくこれらの衣装も母たちが用意したと思われます。驚愕。

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これは8年生。一気に大人になりますね。日本の高3くらいと同じ雰囲気。大人っぽい。

 

カザフスタン🇰🇿

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ドイツ🇩🇪

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インド🇮🇳

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ドゥンガ

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アメリカ🇺🇸

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キルギス🇰🇬

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忘れた。この地域に住む民族

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バタバタしましたが、こちらでしか見られない衣装や食べ物、踊りをいろいろ見ることができて楽しかったです。そして、やっぱり日本を取り入れて貰えると嬉しい!食べ物、音楽等々、中国とやっぱりいろいろごちゃごちゃになってしまうのですが、興味を持って調べたりしてくれる姿を見て、もっと日本人として伝えられることがあるなと感じました。自分ももっと日本のことを知らないといけないですね。 

日本×キルギスのskype交流授業1回目

今週は、私のキルギスでの活動先の生徒と、日本での所属校の生徒とのテレビ電話を使った交流授業を行ってみました。

用意したものは、①ipad, ②wifiルーター,③HDMIケーブルとipadを繋ぐ端子のみ。プロジェクター、HDMIケーブルと投影用の白板は学校にあったものを使用しました。これだけで日本と簡単に繋がってしまうのだからすごいですね!

ちなみにskype交流授業と書いてしまいましたが、実際はLINE電話で繋ぎました。とても簡単なのでおすすめです。

 

前回の授業で「今度日本の高校生と英語で話すよ~!」と伝えると想像以上に盛り上がり、結構みんな当日を楽しみにしていたようです。

当日はキルギス時間で8時からの1時間目の授業で実施予定だったので、生徒ちゃんと来るかな、停電にならないかな、ネット回線が悪かったらどうしよう、、とかなり不安要素が多かったのですが(しかも前日に家の電気が使えず、機材の充電も十分にできず)、なんとか定刻に繋がることができました~!

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私は知っている場所を見ているわけなのですが、それでもやっぱり感動!

去年教えていた子たちや懐かしい校舎を見ることができて嬉しかったです。

途中ちょっと回線が切れることもありましたが、なんとか話はできるくらいには安定していたので、おおかた予定通りに進めることができました。

 

内容としては

①簡単なあいさつ

②日本の学校のスクールツアー

③お互いの国へのQ&A

キルギス伝統楽器コムズの演奏

⑤記念撮影

 

という流れでいきました。Q&Aは皆家でいろいろ準備してきていたのですが、いざ本番となってみると緊張してしまった子もいたようです。話すことに抵抗があるのは日本の子も同じかもしれません。

でも、失敗してもよいから挑戦してみることってとても大切。その橋掛けをどうやるか。ここが「青少年活動」という職種で来ている私のポイントなのかなぁとも思いました。

 

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授業後は「日本の学校とってもきれいだった~!」「楽しかった~!」などの感想が聞こえ私も嬉しかったです。

今後も、日本、そして他の国の隊員の活動先とも繋げて、生徒が英語を通して世界を拡げていくことができるといいなぁと思います。

忙しい中調整してくれた、日本の先生に感謝!

 

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 最後に記念撮影。日本での所属校は私の母校でもあります。

教え子でもあり後輩でもある生徒と、キルギスの子たちとの写真。

素敵な1枚になりました!撮影してくれた先輩隊員Kさん、ありがとうございます!

マル・バザールに行ってみました~

先日、ずっと行きたいなと思っていたマル・バザールに行ってきました。

マル(мал)とは、キルギス語で「家畜」の意味があります。

ということは、マル・バザールとは家畜バザールという意味になり、

その名の通り家畜の売り買いがされています。

キルギス国内にはいくつかマルバザールがありますが、私の任地のカラコルのマル・バザールは中央アジアで一番大きいそうです。

いつも開かれているわけではなく、毎週日曜の早朝から10時くらいまで開かれています。

 

キルギスでは羊肉が良く食べられます。私はやっぱり羊肉はあんまり慣れないのですが、お店にいけば必ず羊肉の料理があります。毛皮も綺麗にしてフェルト製品に使われるし、羊は生活に欠かせないといった感じ。

マル・バザールでは羊の他、馬、牛が売り買いされていました。

 

到着すると、すごい人、人、人!!(9割5分男の人)

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馬コーナー

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羊コーナー。伝わるだろうか、この場違い感(笑)

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羊一頭いくらなのか聞いてみると、700ソムとのこと。

1円=1.5ソムなので、日本円で1000円ちょいかな?物価が違うので単純計算はできないですが、日本の感覚で考えると安すぎる。

 

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買った家畜はこうやって?持ち上げてつれていかれていました。

これは女の人では無理ですね。

 

キルギスには「シャシリク」というキルギス版バーベキューがあって、これが本当においしいのです。日本では食べられない肉感!

マル・バザールのシャシリクは本当においしいよ~と聞いていたので食べたかったのですが(この家畜がそのまま直で食用になるので、それはおいしいはず)お店を発見できずピロシキでお茶をして帰ってきました。残念!

お店の外にはだれかが買って、ご飯の間外につながれている子羊が。

さむいね。お店の壁にぴったりくっついていてかわいかったです。

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話は変わりますが、コロナウイルスの影響がこちらにもじわじわきています。

任地カラコルの隣はすぐ中国。

この日バザールでも「中国人なのか?」と聞かれたり、「ウィルス!」

と言われたりもして結構悲しかったです。携帯で撮影するのはやめてほしいなぁと。。

どこの国でもあるみたいですね。

怖いのもわかるんですが、不必要な偏見がなくなるといいなぁと思います。

早く収束することを願うのみ。

 

 

 

 

 

 

学校外での活動

あけましておめでとうございます!

Жаңы жылңыз менен!

2020年が始まってからだいぶ日が経ってしまいましたが、今年もよろしくお願いします。

 

今週から学校も新学期に入り、活動も再開しました。

昨年11月末から、家の近所にあるNGOで英語を教えています。

主宰しているのは大学で英語教師として教鞭をとっていて今は引退している女性で、年齢は70歳くらいになります。毎週木曜日の夕方、1時間子供たちに会話中心の授業をしています。私の活動先の子はいないのですが、カラコル市内、近隣の村から来てくれています。

 

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キルギス公用語がロシア語とキルギス語で、キルギスの人はキルギス語とロシア語が混ざった話し方をします。英語は彼らにとっては外国語。最近知ったのですが、活動地であるカラコル市のある学校では、外国語として英語かドイツ語のどちらかを選択し、それでクラスが分かれるのだそうです。

 

街中には放課後に英語を教える塾のような場所がちらほらあります。生徒と会話をしていると、そのような場所に通っている子もそれなりにいそう。

そのような場所は月謝をとるのですが、私の行っているNGOでは全ての授業を無料で行っています。①高齢者の交流の場に ②子供たちに言語教育を というスローガンを掲げており、その場に行けば大学生がボランティアしていたり、大学の先生がお茶を飲んでいたり、これから会社員に復帰するという女性が英語をマンツーマンで習っていたり、地域のおばあちゃんがお茶を飲みに来たり、そういう光景を目にします。

 

毎回、この団体にドネーションしてくれる人はいないのか!?と聞かれます(笑)

また、活動のボランティアも募集中らしく、彼女の家にホームステイさせてくれるそうなので、もし気になる方がいたらご連絡ください。(いるのか?でも、タダでキルギスに住んで活動することができますよ!笑)

 

70歳を超えても、地域社会の中で自分が持っているスキルを還元したり、人を繋げる場を作っている彼女はすごいなぁ、と毎回エネルギーを貰っています。彼女に言わせれば、高齢者はスキルもあるし知恵もあるし、地域の宝だ、と。私も今後、彼女たちからシュルダックと呼ばれる伝統的な縫い方をした絨毯の作り方を習おうと思っています。お互い持っているもので交流する、そういう場っていいなぁと改めて思っています。

私もそのような場に来ている「面白い外国人」になれるよう、今後も活動を続けていこうと思います。

 

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シュルダック。キルギスの伝統模様оймо(オイモ)が特徴。

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年が近くて仲の良い先生の家にконокко(お客さん)へ。

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おうちにはたくさんの家畜。羊、牛、馬!

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なんとも言えない表情ですね。笑

 

 

 

 

 

 

3か月キルギスの学校で活動してみて思うこと

12月15日。あと今年も16日…

いよいよ本格的な冬到来!!昨日午後から降り続き、銀世界!寒いけどちょっとテンション上がります。

 

学校での活動が始まってから3か月半くらいが経とうとしています。

日本とキルギス、同じ「学校」で働くといってもこんなにも違うものか…!という数々のカルチャーショックを感じながらも、だいぶ生活はルーティーン化されてきました。

 

この3か月で感じたこと、「やっぱり自分、本当に日本人なんだなーー」ということ。

キルギスでの「予定」とはかなり流動的なものです。

例えば、「明日は秋の日のお祭りだから、授業はないよ」と言われていても、学校に行ってみるとなぜかその行事は翌々日になっていたり。(理由はあるのだろうけどよくわからず)明日は教育局の人が来るよ、ということで先生方もスーツなどのかっちりした服装で来ていても「来るのは来週になったわよ」と。

 

本の学校だと起こらないことが普通に毎日起こるので、前の日に想定した通りに一日が進まない日々。これがこの3か月、今振り返ると結構自分の中でもやもやしていたのだと思います。

 

"何事も計画的に、ちゃんとみんなが同じ目線に立てるようにするための共有”が大切で、常に逆算して考えなければならない日本での仕事。会議や行事は計画されているものは行われるのが当然で、しかも時間はきっかり。1秒でも教室に入るのが遅れたら「遅刻」になる学校。これって、本当に日本らしいことなんですよね、たぶん。

そして、日本で30年生きてきて、自分がその日本の常識にどっぷりだということにも気づきました。キルギスでは私は言葉もままらないマイノリティで、こちらにはこちらなりのロジックがある、ということを頭ではわかっているつもりなのに、どうしても自分の当たり前を周囲に求めてしまいそうになる怖さ。それはまだまだあるけれど、やっと3か月ちょっと経ち、良い意味で「適当」に考えていけるようになってきた気がします。ちょっとのミスも、まったく気にしない(気にしていないように見えるだけ?)おおらかさに、助けられることも多い。その「寛容さ」を最近は少し心地よく感じ始めているのかもしれません。

 

もうちょっとしたら、今後の活動の目的を決める時期がやってきます。

英語の授業についてもいろいろ考えます。

日本で生まれた授業スタイルや教え方は、「日本人の性格や学校のスタイル」を踏まえた上で生み出されてきた方法で、じゃあ「キルギス人の性格や学校のスタイル」にあった方法って何なのかな?と。「学校の授業は、大人になってから幸せに生きていくための頭の使い方を学ぶ場であるべき」というとある映画の中の言葉がずっと残っています。国は違えど勉強することの意味ってきっと変わらないはず。真理はどこでも、どんな時でも変わらない、という美輪明宏さんの言葉が思い出される、、

そして対峙する子供たちも、国籍は違えど本質は変わらない。なんだかんだ元気をもらうのは子供たちからです^^

いろいろ面白い出来事を書きたかったけれど、ただの3か月たった振り返りになってしまいました。焦らず、日々の生活を楽しみながら生活していきたいと思います。

 

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学校への道。朝7時半に家を出るときは真っ暗。徒歩25分。よい運動!

 

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保護者会がありました。家庭教育の大切さを学校が教えているもよう。

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小3クラス。学校で使う道具の単語を勉強中

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ツリーができてきた!でも新年を祝うため。生徒は12/25がクリスマスと知らないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェルトのスリッパづくり体験

 11月もあっという間に下旬になり、日が昇るのも遅くなりました。朝7時でも真っ暗。

私も起きるのが辛くなってきました…

 

さて! 

キルギスでは11月の上旬に1週間ほどの秋休みがあり、学校はお休みでした。

時間があったので、先輩隊員のみなさんに手配してもらい、スリッパ作りに行ってきました~!

 

スリッパはスリッパでも、フェルトのスリッパなのです。キルギスの人々は羊と生きているといいくらい、食にも、生活にも(羊を放牧して育てる仕事があったり)、羊が欠かせません。

 

羊の毛を使って、手作りで作るスリッパ。ワクワク…!日本では、無印良品キルギスのフェルト製品の取り扱いがあります。

 (https://st3gb.muji.com/jp/feature/kyrgyz-felt/)

今回行ったのはタムチ村という村。

工場もナチュラルな感じでかわいい!キルギス一村一品運動の工場の一つでもあります。 一村一品運動についてはこちら→(https://www.muji.net/lab/found/kyrgyz/)

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最初、こうやって集められた羊毛が置かれています。

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まず、この機械で羊毛を細かくしていきます。

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そのあと、洗濯機?のような機械で水洗い。

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おおきなゴミを取りのぞけたら、さらに細かくして、ふわふわとしている羊毛を、からめて面にしていきます。

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この時点でかなりふわっふわに!

 

自然の素材で染め上げられた羊毛。

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この中からスリッパに使いたい色を選びます。

私は白と、グレーががった青をチョイス!

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 まず、自分の足のサイズに合わせて、40グラムずつ測った羊毛を乗せます。

f:id:mikakyrgyz:20191121171121j:imageエジェ(キルギス語で、年上・目上の女性に対して使う言葉です)にも手伝ってもらい。 

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乗せたら、上から水をかけてぺったんこにしていきます。           
f:id:mikakyrgyz:20191121171041j:image   あのふわふわだった羊毛が、こんな感じに布状に!

 

ある程度厚みが出てきたら、スリッパの形に形を整えます。

足を入れる部分をちょきちょき。

ここで自分で考えたデザインを入れます。センスが問われる…
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私はこんな感じのデザインに。

キルギスの山のシルエットと、伝統模様のオイモ柄を入れてみました。もともと太陽をは入れてなかったのですが、エジェに、「山なら太陽が必要でしょ!」と半ば半強制的に入れられました(笑)けど、明るい感じになって、結果よかった!(笑)         
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ここまできたら、あとはひたすら、お湯を浸す→スリッパを揉みこむ、の繰り返し!

体力勝負です(笑)羊毛同士をしっかり絡ませるためだと思われるのですが、絡んでくればくるほど固くなって、本当に全身運動。みんな最後は疲労困憊。(笑)

でも、ここでどれだけ頑張れるかで、最後ぴったりサイズになるかが決まるので頑張りました!
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これは製品として売られているものですが、このあとはこうやって型をはめて乾かすようです。(最後の仕上げは全部エジェがやってくれました。)
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作業のあとは、エジェたちの手作りラグマン。

キルギスのお母さんたちは、こうやって麺も何でもすべて手作りします。

このラグマンが本当においしかった…!多分キルギスに来て食べたラグマンの中で一番おいしかった。

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後日、完成したスリッパがこちら。
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エジェが入れてくれた太陽がアクセントになり、なかなか自分好みのスリッパが完成しました~!!嬉しい!

 

まったく機械を使わず、すべて手作業でできるキルギスのスリッパ。

機械を使わないのは、一か所に定住することなく、移動しながら生活を営んでいた遊牧民の名残なのかもしれません。羊肉を食べたあとに残る羊毛。それを使って作る生活雑貨。ストーリーがあって素敵。あるものを無駄にせずに生活を豊かにする暮らし方、いいなぁ。そして手で作ってるからもあるのかな、このスリッパ本当にあったかい。これから本格的に冬を迎えますが、かなり愛用しそうです。

 

帰りはイシククル湖を眺めながら、マルシュルートカというミニバスに揺られて家へ。

すてきな秋の一日になりました。

キルギスのフェルト製品、日本でも買えるようなので、ぜひ!
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カラコルのこと

カラコルという街に来て早いもので一か月が過ぎました。いまだにまだまだ慣れないことが多いのですが、それは当たり前だ!と前向きにとらえて生活しています。

 

 

カラコルに来る前、みんなに、おいしいよ~と言われ続けて、早く食べたいな~と思っていたものを、今日やっとバザール(市場)で食べることができました!!
それがこれ!

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アシュランフーというキルギス料理です。
日本食でいうと、冷やし中華の冷麺???に似ているのかな。
うどんのような麺と寒天麺の2種類の麺の上に、辛く酸味のきいたニラ入りのつゆがかかっています。1食30ソム(約45円くらい)。アシュランフーはカラコル名物ということもあり、バザール内にはたくさんのアシュランフー屋さんがあります。特にお昼時は人でいっぱい。日本にいる時も一人ラーメン好きでしたが、キルギスでもついに一人アシュランフーしました(笑)。そんなに量は多くないので、歩いていて小腹がすいた時にちゅるっと食べる感じなのかな。今日は一緒になったおじさんとお店の方とおしゃべりができたのも楽しかった〜!

 

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↑スタンバイしてあって、頼むとすぐに出てくるシステム。

 

このアシュランフー、もともとはキルギス人ではなくドゥンガン人という民族の料理とのこと。
ドゥンガン人は、中央アジアカザフスタンキルギスに住む中国系ムスリムの民族で、その昔、中国国内で少数民族の回民という民族が反乱を起こした際、中央アジアに逃げ込んだ人たちの子孫を中心に構成されているのだそうです。


街中には、そのドゥンガンの人たちのモスクもあります。

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モスク、のイメージとは違ってびっくり!かわいい色合いにほのぼのします。

 

その他、これらも全部モスク。

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ロシア正教モスク

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イスラム教のモスク(おそらく。。道を歩いていて見つけた。なんか、家のよう?)


カラコル市はキルギス人、ロシア人、ドゥンガン人、などなど、たくさんの民族が居住する多民族都市なので、建物・食べ物・言葉などいろいろなものが共存している感じがして面白いです。

 

隣のアクスー村には、温泉もあります。

先週、先輩隊員のみなさんに連れていっていただき、満喫〜!

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まだまだ街歩きが面白いです。ちょっとずつ、カラコルのことを知っていきたいと思います!